施工例

屋根・外壁塗装【飯島町 塩澤様邸】レポート4

2011年6月25日

 外壁塗装が進んでいる塩澤様邸では、シロアリ被害の懸念があることから、お施主様のご依頼により床下の調査をさせていただきました。
 林や田畑がすぐ近くに広がっているこちらのお宅は、水はけがあまりよくない立地。住宅を害する昆虫たちにも狙われやすい環境です。

床下潜入調査へ

厳重に身支度 ライト片手に点検開始
 シロアリ専門の担当者が、レインウエアを上下とも2枚重ねに着込み、防塵用のゴーグルとマスクを装着。
 ライト、カメラ、点検用のバールを持って台所の床下収納庫からもぐりこみます。

風呂場、脱衣場周り

 お風呂場は「床下に水が漏れてるのが分かってたんですよ」お施主様が話す通り、湿気を吸った部材が腐食菌で黒く変色していました。
 建材は、横に渡された木よりも柱など縦に置かれた木の方が湿気を吸いやすいという特徴があります。
根太掛けにはキクイムシが 土台も変色 腐食とシロアリ
 腐食、シロアリ、キクイムシのトリプルパンチ。ちょっとショッキングです。おそらくヤマトシロアリと思われます。
 排水パイプなどがめぐらされた周囲には、根太に白い菌糸が広がっています。

玄関、廊下

廊下 玄関近く ここにもキクイムシ
 廊下や玄関の床下は風呂場周りほどひどくないものの、犬走りがコンクリートで固められているため通気性が悪く、うっすらと白いカビが浮いています。ここでもキクイムシの食害が見つかりました。

台所、居間

台所下は比較的きれい 居間のほりごたつ 木片が放置されています
 居間の床下には、角材の切れ端がいくつか転がっていました。掘りごたつを作ったときのものではないかとのこと。
 これらを放置しておくとシロアリを呼び寄せる原因になります。

お施主様へ説明

 点検結果をデジカメのモニターで見ていただきながら説明させていただきました。
「この土地は水はけが悪いんですよ。足を乗せると床が沈む場所もあるから」
と奥様はある程度覚悟なさっていた様子。

 消毒に加え、調湿材や防湿シートの設置、床下換気扇の取り付けなどの対策をご紹介しました。

シロアリの豆知識

 シロアリは「アリ」と名が付くものの、ゴキブリと同じ仲間の昆虫です。女王アリを中心に、働きアリや兵隊アリなどが役割分担を行って巣を維持する点はアリそっくり。強いアゴをもち、木材はもちろん、ゴムやコンクリート、金属にまで穴をあけてしまう恐ろしい存在です。

 日本(本州)で住宅を害するシロアリには、主にヤマトシロアリとイエシロアリの2種類があります。ヤマトシロアリは湿った場所を好み、食害部分には腐朽菌が広がって木材を腐らせてしまうことがしばしば。
 一方のイエシロアリは乾燥した木材でも食い荒らし、急速に被害を広げます。

 「住まいのお医者さん」ウォースペイントは、塗装やリフォームだけでなく、シロアリ対策も万全に対応しています。


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