社寺の修繕

神社・お寺の屋根や壁がよみがえります!

社寺の修繕施工例 地域に住む皆様にとって、神社やお寺は大切な心のよりどころです。
けれど一般の住宅と違い、建立後の社殿や堂宇はなかなか手入れがゆきとどかないもの。
屋根の雨漏りや壁・柱の腐食をそのままにしておくと、大規模な改修改築が必要になり、檀家や氏子の負担につながりかねません。
また、建物の内部に安置しているご本尊やご神体、祭典道具に悪影響が及べば、地域の貴重な文化遺産が損なわれてしまいます。

エース・リフォームには、木造建築物を建立当時の姿に蘇らせ、長く維持させる技術があります。

施工事例「中川村上宮外縣神社の屋根塗装工事」

エース・リフォームは2010年8月、同年の御柱祭で「三の柱」を奉納した中川村上宮外縣神社の屋根塗装工事を施工させていただきました。
同神社は建御名方命を祭神とし、1658年に諏訪大社から下された御符(みふ)が現存するほどの古い歴史があります。現在のカラー鋼板屋根は平成3年に葺き替えられたもので、今回の塗装はそれ以来19年ぶりの工事となります。

社殿木部のアク洗いと、随神門や境内社の屋根塗装を「寄進工事」として行わせていただくことになりました。

古い塗料がまるで乾いたコケのようにめくれあがっています。これは下地処理をしないまま塗った証拠です。ディスクサンダーでこれを削り落してから、3度塗りで仕上げます。ディスクサンダーでこれを削り落とすと右上写真のようにサッパリ。今回はきちんと3度塗りで仕上げます。

施工前の境内社 ケレン作業 ケレン完了
境内社の下塗り完了 境内社の中塗り途中 上塗り完了
随神門の屋根塗装完了 施工前の門屋根 施工後の門屋根
本殿上屋および拝殿の外壁アク洗い作業

塩素系の薬品を散布し、翌日洗い流すことで、70年の歳月で板壁に染み付いた黒ずみをきれいに洗い落とします。作業は専用の防護服を着用して行います。

防護服を着用 塩素系の薬品を散布 上下で違いがハッキリ
施工後と施工前の違いは一目瞭然。強引な漂白ではなく、木造社殿の落ち着きを保ったまま建立当初の美しさを取り戻しました。
 
施工前 → 施工後
 
施工前 → 施工後
足場を撤去し、クリヤー材の塗布、現場の清掃を行って作業完了です。使用したクリヤーは「ノンロット205N」という、塗膜を作らず通気性を保ったまま木を保護できる高級塗料。防水、撥水、防腐、防菌、防虫、さらに紫外線を防ぐ効果もあり、透明なので、塗っても色や風合いがまったく変わりません。
クリヤー塗布 金具も塗装 犬走りを水洗い
9月5日、工事完了にともなう引渡し式と直会が行われました。
注連縄の飾りつけ 神前にて引渡し式 完成を祝って乾杯
足場設営と洗浄作業

屋根に上って鋼板の表面を手でこすってみると、劣化した塗料が茶色い粉となって付着します。粉の吹いた屋根はとてもすべりやすいうえに、通常の民家よりも勾配がきついので、プロの職人も慎重に作業を進めます。

足場設営 チョーキング現象 洗浄
下塗り作業

チョコレート色のプライマー(下地剤)を塗ることにより、錆の発生を防ぐとともに上塗り塗料との接着性を強めます。プライマーには硬化剤を加え、主剤の強度を高め、塗料の乾燥を化学的に速めて作業の効率化も実現します。

硬化剤添加、攪拌 下塗り開始 高所での慎重な作業
中塗り

中塗り1回目:使用する塗料は耐久性のあるシリコン系で、色は落ち着きのあるカカオブラウン。

細部のハケ入れ 板の隅から塗り始める 足場を渡して大棟も
中塗り2回目、上塗りと同じ塗料を2回塗り重ねることでムラのない美しい屋根に仕上がり、経年による耐久性の違いに差が出てきます。
中塗り完了 上塗り作業 上塗り完了
【施工前】 【施工後】
藤川豪将総代長様のお話「神社の屋根塗装は6年前の御柱祭当時から検討課題で、今年はなんとしてもやりたいと思っていました。エース・リフォームさんにはとても感謝しています。屋根も壁も見違えるようにきれいに生まれ変わってありがたいですね」

美しいお寺、神社は地域の「鏡」です

美しく清められた境内をみれば、地域住民、信者・氏子の皆さんの美しい心が伝わってきます。土地の歴史そのものである社殿や仏閣も、大切に後世に受け継いでいきたいもの。

晋山式、御開帳、御柱祭、式年大祭、創建記念など大切な節目を迎えるときに、エース・リフォームの「社寺リフォーム」をぜひご検討ください。

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