現場レポート
【第4回さくさく講話】いちはしえみ先生を講師に招き開催
2016年12月11日(日)、飯田市上郷のシェアスペース「桜咲造」を会場に高校生が主催するミニ講演会「さくさく講話」の第4回が開かれました。
会場のすぐご近所でピアノ教室を主宰している「いちはしえみ」先生が、ご自身のこれまでの歩みを振り返るとともに、人生の節目ごとに周囲の人々からもらった「名言」を紹介しました。
今年6月から始まった「さくさく講話」は、誰でも無料で聴講できる気軽なイベントです(第1回の様子は→こちら)。
今回の講師であるいちはし先生は松本市出身。幼稚園教諭からピアノ教師に転身し、現在はご主人の内科医院を支えながら、ピアノ教室だけでなく、さまざまなジャンルのアーティストとの演奏活動にも取り組んでいらっしゃいます。
いちはし先生は、父親との葛藤に悩んだ学生時代、アトピーに悩んだ新婚時代、子育て時代などの経験を飾り気なく披露。
節目節目に周囲の人たちが助けてくれたことをふまえ、「自分の悩みや希望は口に出すのが大事。アンテナを高く張っていればきっと誰かがヒントをくれます」と語りかけました。
先生の人生を変えた「名言」のいくつかを紹介すると―
「自信がないなんて言っちゃだめ」
(ピアノ教師になりたての頃、教師仲間から言われた言葉)
「そりゃ、誠実さだ」
(結婚相手の基準を父親に尋ねたときに即答された言葉)
「あなたにとって何が一番大切なんですか?」
(アトピー治療の苦しさに不満を言ったときに医師から言われた言葉)
などなど。
来春に進学や就職を控えた高校生たちからは、「残る学生生活に何をすればいいですか?」との質問が。
いちはし先生は「もしかしたら、卒業までのあと数ヶ月は親と一緒に暮らす最後の期間かもしれない。家族との時間を大切にしてほしい」
と答えていらっしゃいました。
講話を聞いた大人の参加者も、ときおり「うんうん、わかる」といった表情でうなずきながら、いちはし先生と高校生たちの対話に耳を傾けていました。
高校生たちは「先生にいろいろ質問することができて、これからの進路の参考になりました」と話していました。