現場レポート

桜咲造で高校生主催の「さくさく講話」が行われました

高校生が運営に携わるシェアスペースとして多くのメディアに取り上げられている「桜咲造」で、2016年6月18日、飯田OIDE長姫高校「スタディエッグ」の皆さんの主催による第1回「さくさく講話」が開かれました。

NPO法人しんきん南信州地域研究所の林郁夫所長を講師に招き、リニア中央新幹線開通を見据えた飯田下伊那の現状分析と今後の展望について学習しました。

外部講師を招いてこうした学習会が開かれるのは今回が初めての試みです。スタディエッグのメンバーと顧問の先生、(株)エース・リフォーム、(株)週休いつかなどから合計9人が参加しました。
160618sakuzoIMG_1600
林所長は、同研究所などが今年3月に発表した「リニア中央新幹線開通に係る調査報告書」をテキストに、飯伊地域の現状、リニアが地元経済に与える影響、個人や事業所に対して行ったアンケート調査の結果について説明。

「リニア開通は良いことばかりでも悪いことばかりでもない。口を開けて待っていても機会を活かすことはできず、開通までの間に選択と集中で態勢を整えねばリニア時代を迎え撃てない」と指摘。

とくに女性や若者などが新規創業できる環境づくりが必要であるとし、飯田信用金庫も事業のプラン作りの段階から積極的に応援する用意があることを述べる一方、「アイデアはあっても、誰が責任をもって事業を進めるのかがはっきりしないと起業は成功しない」とアドバイスしました。
160618sakuzoIMG_1783
スタディエッグ代表の鎌倉朋也さんは、「さくさく講話の1回目としてふわさしい講話になった。こうした企画を今後も続けていきたい」と手応えを感じた様子。林所長も「こうした場所に呼んでいただいて光栄。若い人たちの夢や展望を聞けるので、我々にとっても貴重な機会」と話していました。