長野県下伊那郡豊丘村のK様から、「大きくて古い家をコンパクトに、暮らしやすくしたい」とのご相談をいただきました。K様邸は築100年以上の古民家。長年ご夫婦で暮らしてきましたが、先年ご主人が亡くなり、広すぎる家のお手入れも大変になってきたとのことでした。
古い建具も生かしたダイニング

そこで座敷や書斎があった住宅北側と西側を減築し、居心地の良いLDKと寝室にリフォームすることになりました。
外から車いすでも出入りできるスロープや、安全性に優れたオール電化も取り入れたバリアフリー住宅です。

外観
西側からの外観。窓が3つある部分が寝室、その左側は物置スペースになっています。
西側と南側をバッサリ減築しコンパクトに。屋根も瓦の下に防水シートを追加しました。
ダイニングキッチン
ダイニングキッチンはIHシステムキッチンに交換し、梁を覆ったり埋め込み棚を設けるなどの工夫を施しました。
寝室
昔ながらの「田」の字型の間取りを変更。新しい寝室は古民家の雰囲気を大切にしつつ、フローリングと畳を組み合わせています。テレビや小物を置いたり、机としても使える棚がユニーク。
廊下
ダイニングの北側はお勝手口に続く廊下になっており、掃出窓は車いすでも直接上がれるスロープに接続しています。

寝室		寝室の棚
掃除のしやすいフローリングと、寝そべっても快適な畳敷きを組み合わせたアイデアは、お施主様に大好評をいただきました。
廊下		大切な神殿にあわせて神棚を取り付けました
玄関脇の一室もリフォーム		快適な洋間になりました

蔵
母屋のリフォームにあわせ、蔵の庇も改修させていただきました。
古色蒼然としていた軒天が新品に。雨樋も交換させていただきました。

お施主様の声

「この家に嫁いで60年間暮らしてきました。建物も古くなり、そのうえ夫が亡くなって、「もうこの家にも見切りをつけなくてはいけないのかな」と思い始めていたときにエース・リフォームの方が来てくれたんです。
娘たちなど、若い世代がこの家に来てくれることも考えて、使い勝手がよくなるようお願いしました。オール電化のキッチンも、使い方を覚えればとても便利ですね。
寝室の工夫はすべてお任せでした。娘たちも「お母さん、これいいね」と感心してくれました。やっぱり畳は横になれていいですね。
狭くなったけれどやりたいことは全部できるし、とても快適です。足腰が弱くなったときのことも考えてリフォームできて良かったです」